砂川市における地震の想定

 先週、地震を想定した地域防災訓練を見学したばかりですが、島根県で最大震度6弱の地震が発生し、大きな被害が出ています。政府からは未知の断層が活動したとの見解が示されています。

 確かに、地震本部の長期評価を見ても、空白となっていることがわかります。

p_hyoka02_1l 砂川市近辺の状況を見ると、増毛山地東縁断層帯・沼田-砂川付近の断層帯においては、M7.8が想定されており、地震発生確率ではやや高いグループに評価されています。

 この断層帯については、わかりにくいのですが、細かく見ると増毛山地東縁断層帯と、沼田-砂川付近の断層帯と二つに分け評価されており、沼田-砂川については地震の発生確率不明であり、M7.5が防災計画において想定されているところです。また、学術的な調査も詳しくは進んではいない状況のように見えます。

 防災計画では沼田-砂川付近の断層帯による地震のみを想定していますが、増毛山地東縁断層帯についても無視することはできないのではないかと考えます。当たり前ですが地震は陸を伝わってくるわけですから増毛山地東縁断層帯でM7.8の地震が発生した場合、砂川も無事とは思えません。

 もっとも、直下にせよ近傍に発生したにせよ、過去の事例等から防災計画では震度6強の地震が想定されており、発生確率が低いか高いかにかかわらず、備えを怠るわけにはいかないのは当然です。新庁舎建設の議論も本格的にはじまりましたが、水害、地震を含めた総合的な防災対策本部としての機能も求められるわけですから、機能、設置場所も含め、議論の行方を注視していきたいと考えます。