地方自治体「持続可能性」分析レポート

 令和6年・地方自治体「持続可能性」分析レポート が本日、公表されました。このレポートは、全国の地方自治体の人口動向を分析し、特に自然減対策と社会減対策の観点から、各自治体の将来性を評価しています。

 砂川市に関しては、消滅可能性自治体C-②に分類され、自然減対策が必要、社会減対策が極めて必要であると指摘されています。(令和6年・地方自治体「持続可能性」分析レポート 4頁)

 自然減対策は、出生率の向上を目指すもので、地域の若年層に対する支援強化や子育て環境の整備などが含まれます。一方、社会減対策は、人口流出を防ぎ、地域に定住する人々を増やすことを目的としています。これには、雇用創出、住宅政策、地域活性化などが必要です。

 令和6年3月定例会において、私は市政執行方針における子育て支援施策について、総括質疑したところです。その趣旨は、当市の社会減対策が自然減対策に比べ不十分ではないのかという問題意識から行ったものです。

 社会減対策については、人口減少の中、各自治体が人を奪い合うというゼロサムゲームの側面があり、私も思う所がありますが、当市においても、レポートの分析結果を踏まえ、より充実した社会減対策を考えていく必要があります。

議会広報編集委員会

 先日は知事選挙の告示もあったりと、何かと忙しい年度末ですが、私は議会広報編集委員会に出席です。

 この前撮影した袋地沼の白鳥が表紙の候補です。終了後、選管にて市議選の立候補届出の事前審査。私は15分で終了しました。これまでの経験から選挙事務を速やかに処理するコツは、何より先に供託だけは済ませてしまうことだと思っています。

立候補届出説明会

 本日、市役所大会議室にて候補者説明会がありました。

 説明内容については例年と大きな違いはなかったですが、異なったのは平成31年の統一地方選挙にて、住所要件を満たさず立候補する事案が全国で多発したことを受け、公選法の一部が改正され、罰則が設けられた部分について、かなり強調されていたのが印象的でした。

 砂川市選挙管理委員会も当選無効事件の当事者だったので当然ではありますが、明るい選挙推進協会の標語「みんなの願いきれいな選挙」の実現のため、今回の選挙も不正はゆるさないことを徹底したいと思います。

袋地沼の白鳥

 街を回っている途中、議会広報用の写真を撮るため様子を見に行きました。

 今年は雪融けが早いように見受けられます。この時期、沼と岸の境界が不明確なので、見学するときは安全第一でお願いします。

庭の珍客

 自宅で昼食を食べていると庭に珍客が現れました。バードフィーダーに集まっていたスズメを狙っていたようですが、失敗した模様。雪に突っ込み、起き上がったところで目が合いました。キツネがスズメを狙うとは思いませんでした。

高級車センチュリー購入は「違法」知事に全額請求 山口県に命じる

 山口県がトヨタの最高級車「センチュリー」を貴賓車として購入したのは裁量権を逸脱した違法な公金の支出だとして、元県職員の男性(75)が県を相手取り村岡嗣政(つぐまさ)知事に購入費2090万円を請求するよう求めた住民訴訟・・・by 毎日新聞

 かねてより注目していた裁判でしたが、公金の支出が違法との判決が地裁で出ました。県が上告するのは間違いないのでしばらくは確定しないことが予想されます。

 政策法務という言葉は私が20代の頃から盛んに使われ始めましたが、条文の解釈や条例等の制定だけではなく、訴訟により政策を実現するのも政策法務に含まれています。

 訴訟による政策実現という意味での政策法務については、私自身、議会で解決できない問題を住民訴訟等で解決できないかと考え研究していますが、現職の議員である間は、これを実行するのはなかなか難しいところです。当選無効請求事件においては、最高裁での弁論はありませんでしたが、旭川市国保料訴訟(最高裁平成18年3月1日大法廷判決)のように本人訴訟で最高裁で弁論し、判例百選に載るような裁判をいつの日か行ってみたいものです。

日野自動車の報告書が興味深い

 日野自動車の認証不正問題について、外部有識者により作成された調査報告書が興味深いです。

 従業員アンケートからは、親方日の丸的な昭和の大企業そのものの体質といった趣がうかがえます。

〇調査報告書(全文)229項より抜粋

 (2) 本問題の直接的な原因というよりは、これらの直接的な原因を生むこととなった日野の企業風土や体質として位置付けられるもの
⑤ 人事評価や人材登用のあり方
⑥ 組織運営や人材育成のあり方
⑦ パワーハラスメント体質
⑧ 保守的で旧態依然とした企業体質
⑨ セクショナリズムや序列意識の強さ
⑩ 事なかれ主義、内向きな風土
⑪ 「傲り」や「慢心」による現状認識の誤り

 項目を見るだけでお腹いっぱいです。ミスした従業員をつるし上げる「お立ち台」も胸熱です。

〇調査報告書(全文)236項より抜粋

エ 法規や制度を軽視する姿勢(類型④)

 法令の解釈に対し、会社によって都合のよい解釈を考える上位の方が多い。「こういう背景のはずだから」、「実害が無いから」、と法令には書いてない考え方を主張されてしまい、下位は何も言えない。書いてある法文が第一という考え方が理解されていない。

 このような姿勢は日野自動車に限らず、多くの企業や役所にもよく見られるのではないでしょうか。私の経験則でも組織内における法律問題において議論がかみ合わない理由は大概このような要因であったのではないかと思います。

 こうした場合、民事または刑事、もしくは両面で司法システムを利用して処理するのが長い目で見てよい結果をもたらすのではないかと思います。なお、徒党を組んで治外法権よろしく振舞っていた人も、一個人として法廷や捜査機関において対峙する場面になれば、大概の人は平静ではいられないものです。

 

佐伯市職員コンプライアンス推進委員会の報告書が興味深い

 令和3年4月23日に執行された、佐伯市長選挙を巡る公職選挙法違反の容疑で、副市長が逮捕された佐伯市ですが、佐伯市職員コンプライアンス推進委員会が、本事件を受けて取りまとめた報告書を読んでみました。

佐伯市職員の公職選挙法等の違反に係る調査報告及び再発防止に向けた取組について(PDF:605.7キロバイト)

 特に、アンケート結果等からは佐伯市職員の法意識については、懸念すべきことが多いように見受けられます。

 (報告書11頁から抜粋)

 特に7、8、9からは、佐伯市においては、公職選挙法違反に関して職員から逮捕者が出るのは時間の問題だったように思えます。

 また、令和の時代においても、職場内に堂々と、職務と関係ない協力者カード(注)を持ち込み、やり取りしていたのも驚きです。本事件については、職員にも様々な言い訳があるとは思いますが、結局、それはムラ(市役所)社会での屁理屈にすぎないものです。

 日本国憲法の下、法の支配の原理を採用する我が国では、このようなムラ社会の屁理屈も最終的には司法により判断されるという、ごく当たり前の基本を理解していない職員が多いというのがアンケート結果からも見て取れます。

 このように、基本も理解せず、漫然と仕事をしている職員が大多数の佐伯市では、今後もコンプライアンス(法令順守)を維持するのは至難ではないかと考えます。

(注)協力者カードとは、政治活動を行う個人(一般的には、選挙時には候補者となることが見込まれる者)を支持する者が、当該個人の後援会活動に協力する旨を承諾した者の氏名や連絡先を紹介者として記入する形式のものであって協力者カード上には来るべき選挙に関する情報や、投票を呼び掛ける文言は記載されていないことが通常である・・・本件の背景には組合活動との区別をつけられない多数の管理職の存在があり・・・協力者カードの取りまとめであれば、法令に触れることなく、無制限に許されると思っていた・・・と誤った認識を述べたものが多数存在しており、職員の政治活動や選挙運動の在り方について、組合と市が共通認識を持つことが職員全体を違法行為に及ぶ危険性から守ることにも繋がると考える。(報告書5頁)

平成8年(1996年)1月9日の札幌大雪の思い出

 札幌圏は2月5日から6日にかけての大雪のため、公共交通機関等の麻痺が未だに解消されていない状況です。報道では2000年以降の統計に基づき、過去最高の大雪との報道もなされていますが、1990年以降で判断すると、1996年が最高の大雪であったかと思います。

 当時、社会人2年生であった私は江別市の寮からJRで4時間かかって札幌市の職場に到着しましたが、その後、JRは運休し、帰りは新札幌まで地下鉄、そこからバスで帰宅した記憶があります。職場には地下鉄組以外はほとんど到着できていませんでした。

 しかし、当時、JRは翌日には復旧していたことも考えると、大雪の復旧策等については、除雪作業員不足等の問題もあり、より現代のほうが難しくなっているのではないかと想像します。

晩秋の1日

 昨日は大荒れの1日でしたが、本日は、やや不安定ながらも比較的穏やかな晩秋の1日でした。遊水地ではマガモの群れが休養していました。

 昨日、今日と調べなければならない事があり、書類や資料を読んで過ごしていました。明日は総務文教・社会経済委員会連合審査会があります。しっかりと議論していきたいと思います。