
先週、総務文教委員会で視察させて頂いた常総市の視察報告です。担当の皆様には懇切丁寧なご説明をいただきました。大変ありがとうございました。視察報告の前に平成27年9月関東・東北豪雨災害の概要等について述べたいと思います。
平成27年9月関東・東北豪雨災害の常総市における状況等
・災害の概要
平成27年9月関東・東北豪雨は、台風18号及び台風から変わった低気圧に向かって南から湿った空気が流れ込んだ影響で、記録的な大雨となりました。9月9日から9月10日にかけて、栃木県日光市五十里いかり観測所で、昭和50年の観測開始以来最多の24時間雨量551㎜を記録するなど、各観測所で観測史上最多雨量を記録しました。今回の洪水では、鬼怒川水海道地点において観測史上最高水位を記録し、鬼怒川水海道地点では計画水位を超過しました。
・被害の概要
鬼怒川では、流下能力を上回る洪水となり、常総市若宮戸地先(左岸25.35㎞付近)で9月10日6時過ぎに溢水を確認。さらに同地点の下流部(左岸24.75㎞付近)からも溢水 しました。
また、常総市三坂町地先(左岸21 ㎞付近)では、同日12時50分に堤防が約200mにわたって決壊しました。その結果、多くの家屋が流出するとともに市域の3分の1にあたる約40k㎡が浸水し、死者2人、負傷者40人以上、全半壊家屋が5000棟以上という甚大な被害になりました。(以上、常総市復興計画より引用)
また、平成26年に竣工したばかりの新庁舎はライフラインや通信機能等を喪失し、洪水の中、孤立した状況が全国メディア等でも報道されたことは記憶に新しいところです。
この災害以降、常総市では人口流失の加速が進んだことから、状況を打破するため、地域代表、学識経験者、行政関係者等からなる委員会を設置し、平成28年3月に常総市復興計画を定め、復興に向けた取り組みを進めています。
新庁舎建設の経過及び概要
・平成20年、水海道庁舎(昭和34年)耐震診断実施、最小Is値0.23
・平成21年、水海道庁舎耐震補強調査(補強か改築かを判断)、市民会館耐震診断(最小Is値0.19)
・平成22年、市民会館使用中止、庁舎等整備検討委員会(関係部課長からなる庁内委員会)立ち上げ→市長に答申(時期尚早とされた)
・平成23年3月、東日本大震災により庁舎に多数の被害、同年6月、庁舎等建設検討委員会議(副市長、議員、部長)
・平成24年6月、実施設計
・平成25年8月、入札
・平成26年11月、開庁式
新庁舎建設の検討から開庁まで極めて短い期間となっています。このことが水害対策について十分な検討時間をかけることができなかった要因になったのではないかと想像されます。それは、基本方針からも伺えます。
基本方針の安全性の高い施設として「防災拠点として高い耐震性の確保」が挙げられています。東日本大震災で庁舎に被害があったことから、まず第一に「耐震」が重視されたのは理解できます。しかし、新庁舎の所在地(旧庁舎の所在地と同じ)はハザードマップによれば、浸水地域にありますが基本方針では洪水については挙げられていません。


