タモギタケ

 近所を歩いていると、ハルニレの切り株にタモギタケが生えているのを見つけました。普段、あまり通らない所なので今まで気がつきませんでした。

 昔、道の林業振興課で特用林産物(キノコ、木炭等)を担当していたことがあり、産地への視察や試験場へもよく行っていました。大きくなりすぎていますが、香りも色もタモギタケで間違いないと思います。キノコと言えば秋を想像しますが、タモギタケは初夏から夏に発生し、道庁の前庭の枯れ木にもこの時期、毎年、生えていました。なお、そのタモギタケは何者かによって、必ず「収穫」されていました。

 もちろん食用で、よい出汁が出ます。また有用成分の研究も行われており、南幌町等でも大々的に栽培されています。培地を使った人工栽培のきのこは、製造工程からして、ほとんど林業というより農業もしくは工業という気もしないでもないですが、現在でも林業の分野で扱っています。そもそもは、原木によるしいたけ栽培が栽培きのこの発祥であるため、伝統的に林業の分野とされてきたところです。

 私が特用林産物を担当していたときは、中国からの輸入しいたけ対策に難儀したり、価格下落で、生産者の生産意欲が減少し、担当していた補助事業の要望が集まらなかったりと何かと大変でしたが、そんな中でも、しいたけ品評会を初めて開催し、農林水産大臣賞を作ったりと、お金を掛けずに、いろいろな施策を打ち出したことを思い出します。