日野自動車の認証不正問題について、外部有識者により作成された調査報告書が興味深いです。
従業員アンケートからは、親方日の丸的な昭和の大企業そのものの体質といった趣がうかがえます。
〇調査報告書(全文)229項より抜粋
(2) 本問題の直接的な原因というよりは、これらの直接的な原因を生むこととなった日野の企業風土や体質として位置付けられるもの
⑤ 人事評価や人材登用のあり方
⑥ 組織運営や人材育成のあり方
⑦ パワーハラスメント体質
⑧ 保守的で旧態依然とした企業体質
⑨ セクショナリズムや序列意識の強さ
⑩ 事なかれ主義、内向きな風土
⑪ 「傲り」や「慢心」による現状認識の誤り
項目を見るだけでお腹いっぱいです。ミスした従業員をつるし上げる「お立ち台」も胸熱です。
〇調査報告書(全文)236項より抜粋
エ 法規や制度を軽視する姿勢(類型④)
法令の解釈に対し、会社によって都合のよい解釈を考える上位の方が多い。「こういう背景のはずだから」、「実害が無いから」、と法令には書いてない考え方を主張されてしまい、下位は何も言えない。書いてある法文が第一という考え方が理解されていない。
このような姿勢は日野自動車に限らず、多くの企業や役所にもよく見られるのではないでしょうか。私の経験則でも組織内における法律問題において議論がかみ合わない理由は大概このような要因であったのではないかと思います。
こうした場合、民事または刑事、もしくは両面で司法システムを利用して処理するのが長い目で見てよい結果をもたらすのではないかと思います。なお、徒党を組んで治外法権よろしく振舞っていた人も、一個人として法廷や捜査機関において対峙する場面になれば、大概の人は平静ではいられないものです。