訴状

 本職が起案した訴状を読む機会があったので、自分が起案したものを改めて見直してみました。なお、私自身、訴状を起案したのはこの裁判が初めてではないですが、これほど大部なのは初めてです。目次を付けるのは任意ですが、読み手である裁判官への配慮と自分自身が混乱するため必要だと考えました。長すぎるので5ページまで掲載します。

 長くなった理由は、訴状の前半はほぼ道選管の裁決を引用し、私がそれに反論をするという構成にしたためです。これは、裁判官がいちいち資料を行き来する手間を省き、訴状一本で全ての内容を把握出来るよう配慮したためです。

 どのような文書であれ、誰が読み手であるのか、相手が何を求めているのか考えることが重要です。本職が起案した裁判関係の文書の中には何が言いたいのか不明なものもありましたが、裁判官を納得させるのが訴状の目的である以上、独りよがりな主張は有害というほかありません。常に、簡潔明瞭かつ論理的に構成すべきです。

 なお、私の相手方の答弁書に対する準備書面は、さらに2通あります。事件名については、判決とは異なりますが、提出するとき、高裁に確認の上、この事件名にしたのですが、修正となりました。

 公文書や訴状を起案するのは、やはり一太郎がいいです。キーボードは青軸のメカニカルキーボードを愛用していましたが、この訴状を起案しているときにエンターキーが壊れたのは残念でした。

 

訴状8_12